人は褒められたい。
求められたい。
頼まれたい。
誰しもが持つ、承認欲求というものです。
何が言いたいかと言えば、
そう、
3Dプリンターで作ったものを褒められたい。
3Dプリンターであれを作って!と頼まれたい。
そういう話です。
少し前に我が家の模型を作ってからは、
娘その二から「車を作ってほしい」と依頼されていました。
我が家の建物だけじゃなくて土地も再現したとき、
手持ちのトミカで駐車場の雰囲気を楽しんでいましたが、
現実にそぐわないことは娘の目にも明らかだったようです。
過去記事でも書きましたが、
トミカの乗用車はおよそ1/60程度のスケールなので、
私が製作した模型の1/50と比較すると一回り小さくなっています。
なので、1/50で所有する車を再現してほしいという依頼です。
私の会社は工場向けに省力化を目的とした機械を設計製造する仕事なので、
デザインに力を入れることは少なく、
曲線系の設計はとても苦手です。
対して車などはデザインありきなので、
それを再現するのはとても苦手。
お遊び程度に、雰囲気程度に、
楽しめる範囲で製作して、娘の要求に応えられれば、と思います。
ということで、ネット上の画像データやカタログ寸法から、
できる範囲で再現してみます。
家の模型と尺度があっていれば、それなりに楽しめるはずです。
FreeCADで図面化して、
スライサーソフトで3Dプリンター用にデータ変換します。
単色では簡素すぎるので、
窓やタイヤは別部品として色を変えて印刷することで、
少しでもクオリティを上げようと試みます。
印刷と組み立てを終えて、
お手本のトミカと並べてみます。
トミカほど表面の造形を再現できてはいませんが、
尺度は完璧です。そこには自信を持っています。
カタログ寸法から「÷50」を電卓で何度も何度も繰り返しました。
まずはトミカを駐車場に配置します。
でも実際の雰囲気とはかなり違います。
自作ミニカーを配置して確認してみましょう。
うむ。めっちゃリアル。
これです。この圧迫感です。
娘その二も満足です。
毎日、こんな窮屈な感じで駐車してるんですよね。
娘からの依頼でミニカーを製作しましたが、
これのおかげで我が家の模型のクオリティがさらに上がった感じがします。
目的を与えられることも喜びです。
いつも自己発信で、自己満足だけで取り組んでいましたが、
「あれを作ってほしい」と頼まれる喜びを知ってしまいました。
それにしても、
この家を買った6~7年前の時点で、
3Dプリンター模型を作るスキルがあったのなら。
寸法取りして駐車場の模型を作って、
ミニカーを作って模型で遊んでみたりしたのなら。
もう少し、外構に投資しようと考えたかもしれないですね。